1.『J'apprends(ジャプォン)』@西麻布
『J’apprends(ジャプォン)』:佐官で仕上げた土壁に、金箔貼りの石をリズミカルに配した空間は、それ自体がアートのようにも思える。金箔は京都の老舗『堀金箔粉』の24金をセレクト
ギャラリーのようなゴールド空間で、刺激あふれる“SFフレンチ”に遭遇
西麻布の路地裏でホログラムに光る扉。まるで異次元にワープしてしまいそうで、入店すると不思議さは倍増。
壁に金の石が無数につき、聞けばオーナーが集めた約150個の石を金箔で包んだとか。カウンターには金のオブジェが4体。
そんなデザインを手掛けたのはあの森田恭通さん。
「石はひとつとして同じ形がない。この店も唯一無二になりたい」と『J’apprends(ジャプォン)』(乃木坂/フレンチ(フランス料理))のテーマを形にしている。
『J’apprends(ジャプォン)』:乳化させたヒソップのソースでいただく「高知産鰹の塩たたきと水晶文旦」
“SFフレンチ”とは、スパイスやハーブを使った半歩先ゆくフレンチの意。元シェフのオーナーが国内外で見つけた食材をシェフの小澤圭司さんに伝え、新メニューが完成する。
小澤さんは星付き店も含めフランスで4年研鑽を積み、本場の柔軟なスタイルを知るからこそ「自由なフレンチを提案したい」との言葉に説得力がある。
“鰹のたたき”という名からは想像できない美しいひと皿なら、鰹にはタジェットなどのハーブがのり、アサフェティダなどのスパイスでソースを仕立てる。
口にすればなるほど、確かにこれは新感覚。
そんなSF体験をふたりで共有すれば、いっそう遠くへ行けそうだ。
『J’apprends(ジャプォン)』(乃木坂/フレンチ(フランス料理))について詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめ!
西麻布『J'apprends(ジャプォン)』というギャラリーのようなゴールド空間で、刺激あふれる“SFフレンチ”に遭遇
2.『COWMAN STEAK CLUB(カウマンステーキクラブ)』@赤坂
『COWMAN STEAK CLUB(カウマンステーキクラブ)』:地下とは思えないほど奥に広いダイニング。大理石のカウンターからは、調理を間近に臨める。壁には世界で注目を集めるレバノン人アーティストの作品も
高級感に磨きをかけて、港区に隠れた人気ステーキ店が“肉食女子”を満たす
『COWMAN STEAK CLUB(カウマンステーキクラブ)』(赤坂/ステーキ・鉄板焼き)が入るビルに着いても迷ってしまう。というのも、他のテナントとは別の場所に表札ほどのプレートがあるだけだから。
階段を下りると通用口のような鉄扉が現れ、中に入ればアートやシャンデリアで彩られた空間に一変。
そんな港区らしい贅沢な隠れ家のオーナーについてシェフに聞くと、「今日は自社牧場に行ってまして」との答え。
実はここ、アメリカに牧場をもつ日本人が運営する店で、牧場直送のブラックアンガス牛を本場スタイルで提供している。
牧場主がいい部位を牛舎の中で振る舞うことをイメージし、コンセプトは“肉好きのためのクラブ”だ。
『COWMAN STEAK CLUB(カウマンステーキクラブ)』:「Tボーンステーキ」は、表面をカリッと、中はしっとり焼き上げられ、赤身の旨みと上品な脂の配分が絶妙だ。すべてコース(11,000円)よ
イタリアン歴6年、ステーキ歴6年の料理長によるコースは、各部位の特性を見極め、ユッケ、ミニバーガーとさまざまなスタイルで提供。
主役は900度まで上がるオーブンで焼く「Tボーンステーキ」で、1枚で2名分。「肉本来の味を知ってほしい」と熟成はかけず、放牧で育った牛の健やかな身質が際立つ。
牧場があるユタ州キャッシュバレーは、標高約1,500mで寒暖差が大きい。結果、牧草の糖分が通常より高く、肉牛の飼育に最適だそう。
毎週でも食べたくなる食後感で、肉に関して舌の肥えた相手を誘うに最適。
『COWMAN STEAK CLUB(カウマンステーキクラブ)』(赤坂/ステーキ・鉄板焼き)について詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめ!
港区の隠れた人気ステーキ店『COWMAN STEAK CLUB(カウマンステーキクラブ)』が“肉食女子”を満たす!
3.『ギャラリーアサヒナ』@六本木
『ギャラリーアサヒナ(Galerie ASAHINA)』:店内は席間が広く、4~6名席に2名で座ることもできるのが贅沢。店名の“ギャラリー”には、朝比奈さんの料理哲学や感性を、絵画や美術品のように気軽に鑑賞してほしいとの意味が込められている。グリーンの中でミラーがアクセントに
グランメゾンの技術が凝縮された、セイボリーのアートな佇まいに感嘆
けやき坂といってもビルの裏側で、静かな立地にある『ギャラリーアサヒナ(Galerie ASAHINA)』(六本木/フレンチ(フランス料理))。扉を開けると、そこはブティックホテルのラウンジのような空間だ。
センス良くグリーンでまとめられ、ソファの座り心地も満点。なぜソファかといえば、ゆったりと会話を楽しみながら、朝比奈 悟さんのセイボリーやデザートを楽しむ場所だから。
卓上には本店同様「クリストフル」のカトラリーが置かれ、セッティングから心をときめかせる。
『ギャラリーアサヒナ(Galerie ASAHINA)』:ドライアイスを用いたプレゼンにも心奪われる「セイボリーコレクション」。全6種で写真は左から半時計周りに、小海老とイカスミパスタ、紅芯大根のラビオリ、馬肉のタルタル、フォアグラのムースとスナップエンドウのクーリ。内容は2ヶ月ごとに変更
見目麗しい「セイボリーコレクション」が登場したら、デートはほぼ成功。
そこには馬肉のタルタルやフォアグラのムースなど、『アサヒナガストロノーム』の象徴的な料理ものる。ひと口サイズながら繊細な味のレイヤーはさすがで、シャンパンが進むのはいわずもがな。
日本一贅沢な“飲めるアフタヌーンティー”といっても過言ではない。
『ギャラリーアサヒナ(Galerie ASAHINA)』(六本木/フレンチ(フランス料理))について詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめ!
六本木の『ギャラリーアサヒナ』。グランメゾンの技術が凝縮された、セイボリーのアートな佇まいに感嘆
4.『岩桧葉(いわひば)』@浜松町
『岩桧葉(いわひば)』:床には日本家屋のような木材を使い、寛げる空気感を演出。熱や香りといった、中華ならではの活気を間近に感じながら、個性あふれるコースを堪能できる
非日常な劇場型カウンターで供される、中華と和食のマリアージュに酔う
浜松町駅から徒歩5分。港区の中でもオフィス街として人が行き交うエリアに中華と和食が見事に融合する『岩桧葉(いわひば)』(大門/創作料理・イノベーティブ・フュージョン)はある。
ダイニングに入ると、そこはステンドグラスが映える少しノスタルジックな空間。
“大正ロマン”をテーマにデザインされ、店名である古典園芸植物“岩桧葉”の鉢も並ぶ。ライトやカウンターにはモダンなテイストを取り入れ、全体の艶やかさは申し分なし。
『岩桧葉(いわひば)』:白湯で炊いた気仙沼産フカヒレを用いた「フカヒレ茶碗蒸し」。淡い味わいの茶碗蒸しと濃厚な白湯が絶妙なバランス
中華と和食の融合となるコースは、六本木の『虎峰』在籍時に小皿中華ブームに火をつけた山本 雅さんと、シェフの北川友透さんが話し合い決めている。
北川さんは和食歴18年のベテランで、山本さんによる中華のエッセンスをより鮮やかにしている。
メニューにはキーワードしか記載されないため、出てくる料理のサプライズ感もひとしおなのだ。
『岩桧葉(いわひば)』(大門/創作料理・イノベーティブ・フュージョン)について詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめ!
浜松町『岩桧葉(いわひば)』の非日常な劇場型カウンターで供される、中華と和食のマリアージュに酔う
5.『割烹 室井』@西麻布
『割烹 室井』:名店が点在する静かな路地裏に!外苑西通りから2本内側、根津美術館から西麻布に下る路地に位置し、帰りのタクシーも拾いやすい。道路との間に敷いた石畳が目印
削りたてが醸し出す上品な香りに、大人の贅沢がなんたるかを知る
約3年前、西麻布の『山﨑』で修業を始める時から『割烹 室井』(乃木坂/懐石・割烹)を移転開業させることを決めていた室井 豪さん。
そこは父が腕を振るい、銀座で40年以上愛された名店だ。移転先は、自身が「この辺りがいま飲食の中心」と思う西麻布交差点に近い路地裏。
入口を進むと繋ぎ目のない6mほどの檜カウンターに出迎えられる。
『割烹 室井』:客席と鰹節の削り器が至近で、見応え満点。真剣な面持ちだが、「ここぞの時だけ緊張感を。それ以外はリラックスした空気感を心掛けている」と室井さん
「目の前で仕上げるライブ感を大切に」と室井さん。出汁も鰹節を削るところから始め、早くも漂う芳香と小気味良い音が食指を動かす。
特注の削り器は底が深く、十分溜まった鰹節をふわりと昆布だしに落とす瞬間、立ち上る香りに魅了される。
近年はまず出汁だけひと口飲ませる店も多いが、「出汁は引いてから少し置くと味が丸くなるし、お椀に期待してほしい」と時流にのらず個性を貫く。
食べ手の感性が磨かれる食体験こそ、大人な男女の贅沢だ。
『割烹 室井』(乃木坂/懐石・割烹)について詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめ!
西麻布『割烹 室井』で削りたてが醸し出す上品な香りに、大人の贅沢がなんたるかを知る
6.『大徳壽TOKYO 六本木けやき坂』@六本木
『大徳壽TOKYO 六本木けやき坂』:ラグジュアリーホテルのように天井が高い店内。高性能ダクトでにおいの心配も無用だ
“六本木で焼肉”なら、艶やかなムードと国産黒毛和牛尽くしに勝るものなし
ラグジュアリーな焼肉の宝庫である港区。選択肢は多いが、けやき坂に確かな出自とひと際贅沢な空間をもつ『大徳壽TOKYO 六本木けやき坂』(六本木/焼肉・ホルモン)が誕生したことは意外と知られていない。
六本木らしい華やかさと老舗の実力を兼ね備えた『大徳壽TOKYO 六本木けやき坂』(六本木/焼肉・ホルモン)は、ここぞの夜にも最適だ。
『大徳壽TOKYO 六本木けやき坂』(六本木/焼肉・ホルモン)は、横浜で創業51年となる老舗の姉妹店。
港区ど真ん中を意識したオーナーの「モダンラグジュアリーと色気」を表現した空間となっている。
『大徳壽TOKYO 六本木けやき坂』:売り切れ必至の「棒ハラミ」4,180円。肉そのものの奥深い味を楽しむべく、味つけは塩胡椒のみ
用意されるのは、神戸や宮崎をはじめ、日本全国から厳選した黒毛和牛。
50年近い付き合いの仕入れ業者との密な関係によりハイレベルな肉を常備し、中でも象徴となるのが「棒ハラミ」だ。
噛めば最高級ハラミの証である繊細なサシと肉肉しさの共存が堪らない。
また、韓国にルーツがある店なので韓国料理も充実。
極上の肉とワインを楽しんだあと、冷麺やミノチャーハンで〆るなんていうのも、港区らしいこなれた遊びだ。
『大徳壽TOKYO 六本木けやき坂』(六本木/焼肉・ホルモン)について詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめ!
“六本木で焼肉”なら『大徳壽TOKYO 六本木けやき坂』の艶やかなムードと国産黒毛和牛尽くしに勝るものなし
7.『中國料理 跳龍門』@お台場
『中國料理 跳龍門(ちょうりゅうもん)』:入口横に大きく描かれた店名“跳龍門”とは、「成功へと至る難しい関門を突破したこと」を意味する
伝統的な高級食材を直球で。そんな「ホテル中華」がいままた新鮮
銀座の『家寳 跳龍門』といえば、香港出身の袁 家寳(エン カポ)さんが総料理長を務める広東料理店。
焼き物から蒸し物、スープまで、さすがは香港トップクラスの店の日本支店を長年任されたシェフの手腕、といった味わいだ。
そんな家寳さんが監修する姉妹店『中國料理 跳龍門(ちょうりゅうもん)』(台場/中華)が、「ヒルトン東京お台場」に開業した。
『中國料理 跳龍門(ちょうりゅうもん)』:三陸産鮑を使った「干し鮑のオイスターソース煮込み」。中華ハムや鶏肉、豚肉の出汁で約10時間かけて炊いているので、やわらかさと味の入り方が秀逸
料理長の並木功二さんは前職も広東料理の名店で、中華歴約30年のベテラン。
広東料理の象徴でもある干し鮑の煮込みは、自慢のスープで丁寧に炊いた逸品で、肉厚の身にとじ込められた干し鮑の旨みに陶然となる。
食材が高級になった時こそクラシックの底力を実感し、その潔さが食べ慣れたふたりにはかえって新鮮に映る。
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いかがでしたでしょうか。
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