西麻布『割烹 室井』で削りたてが醸し出す上品な香りに、大人の贅沢がなんたるかを知る

日本料理の申し子が名店での研鑽を経て実家の屋号を継承

『割烹 室井』：名店が点在する静かな路地裏に！外苑西通りから2本内側、根津美術館から西麻布に下る路地に位置し、帰りのタクシーも拾いやすい。道路との間に敷いた石畳が目印

約3年前、西麻布の『山﨑』で修業を始める時から『割烹 室井』を移転開業させることを決めていた室井 豪さん。

そこは父が腕を振るい、銀座で40年以上愛された名店だ。移転先は、自身が「この辺りがいま飲食の中心」と思う西麻布交差点に近い路地裏。

入口を進むと繋ぎ目のない6ｍほどの檜カウンターに出迎えられる。

瞬間ごとの技、香り、味わいに刺激を受け、洗練された大人に一歩近づいた気持ちになる夜

『割烹 室井』：客席と鰹節の削り器が至近で、見応え満点。真剣な面持ちだが、「ここぞの時だけ緊張感を。それ以外はリラックスした空気感を心掛けている」と室井さん

「目の前で仕上げるライブ感を大切に」と室井さん。出汁も鰹節を削るところから始め、早くも漂う芳香と小気味良い音が食指を動かす。

特注の削り器は底が深く、十分溜まった鰹節をふわりと昆布だしに落とす瞬間、立ち上る香りに魅了される。

近年はまず出汁だけひと口飲ませる店も多いが、「出汁は引いてから少し置くと味が丸くなるし、お椀に期待してほしい」と時流にのらず個性を貫く。

蓋を開けた瞬間に心華やぎ、口にして至福に浸るお椀

『割烹 室井』：出汁には三重県「かつおの天ぱく」の鰹節を使用。古式燻しの技である手火山（てびやま）式製法の鰹節で、香りだけでなく旨みの強さも魅力だ。そこに炭火で火入れした対馬産のどぐろを入れるとより芳醇に。のどぐろを噛めばとじ込められたジュースが口中に広がる

お椀の蓋を開ければ、のどぐろと合わさった出汁に3度目の香りを感じる。

『割烹 室井』：土鍋に入れる直前に切った松茸をのせた煮えばなは、カウンター中に松茸が香る

土鍋に入れる直前に切った松茸をのせた煮えばなは、カウンター中に松茸が香る。

ミンチにした鯛の身で骨の出汁を澄ませたスープで、米を炊いている。

『割烹 室井』：外側だけ湯がいて出汁に漬け、中はレアに仕上げた伊勢海老。菊のおひたしと土佐酢、エビ味噌を重ねている。すべてコース（39,600円）より

食べ手の感性が磨かれる食体験こそ、大人な男女の贅沢だ。

【WINE TIPS】気になって仕方ないワインの相場

『割烹 室井』：赤と白はブルゴーニュに特化

赤と白はブルゴーニュに特化している。

「ムルソー キュヴェ・デュ・パンドレア」47,000円、「デュジャック シャルム・シャンベルタン」90,000円、「サロン 2012」270,000円。

『割烹 室井』へのアクセス・行き方は？

東京メトロ千代田線乃木坂駅5番出口を出て、駅を背にして左へ進む。

都道319号線を直進して、日本学術会議前交差点の横断歩道を渡りつつ右へ。

外苑西通りを道なりにまっすぐ進み、「タイムズ西麻布2丁目」を通過してすぐを右折。

そのまま直進すると、左手に『割烹 室井』（乃木坂／懐石・割烹）はある。

駅からのアクセスは徒歩10分ほどかかるため、天気の悪い日などはタクシーの利用がおすすめ。

『割烹 室井』（乃木坂／懐石・割烹）が気になったら、行きたいお店リストに登録しよう！

いかがでしたでしょうか。
このお店に「行ってみたい！」と思ったらブックマークボタンを押して行きたいお店リストに登録しておくと、簡単にお店の詳細ページにアクセスできて便利です。
また、グルカレでは便利にWeb予約ができるお店が増えています。
お店の空席状況を確認して、いつでもどこでもWebで予約ができますので、ワンランク上のお食事の際にはぜひグルカレをご利用ください！