2024年04月09日
鮨デートにおすすめな東京の新店6選!実力派からカジュアルな若手鮨まで
そして、2023年はじっくりと力を蓄えた店主が、自由に個性を打ち出す方向に。
今回は、そんな実力派店主が営む、デートにもおすすめな話題の新店6軒をご紹介!
1. 三田『鮨 三か田』どの駅からも離れた三田の一角で、新しき“立ち食い鮨”の概念を知る
『鮨 三か田(すし みかた)』:カウンターには独特な風合いの屋久島の地杉を使用
閑静な住宅街を控える三田に『鮨 三か田(すし みかた)』(三田/寿司(鮨))を構えたのは、安藤 聖さん39歳だ。
これまで、複数の鮨の実力店で経験を積んできた安藤さん。今回、立ち食い鮨を選んだ理由をこう語る。
「限られた人達だけでなく、多くの方に来ていただけるような鮨店をやりたくて。お客様のサードプレイスになれたら最高ですね」と笑う。
そこには、幼い頃、父親に連れて行って貰った立石の立ち食い鮨の名店『栄寿司』での原風景があるのだろう。
『鮨 三か田(すし みかた)』:iPadはひとり1台置かれる他、テーブル下にはゆったりとした荷物置きを設置
とはいえ、店の造りは至ってポップ。
白壁には龍が舞い、店のロゴは自身が好きなスターウォーズ風で、お手洗いにはマーベルのポスター。そして、カウンターにはiPad。
支払いもキャッシュレスといまどきだが、握りは真っ当。伝統の江戸前鮨を目指す。
師匠からの“鮨は心で握るんだ”という言葉に倣い、誠実な心で握るのがモットーだという。
それを信条にしつつ「夫婦ふたりでゼロからこの店を盛り上げていきたい」と、鮨飯の配合もネタの仕入れ先もすべて一から洗い直し、独自の1貫を追求。
『鮨 三か田(すし みかた)』(三田/寿司(鮨))について詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめ。
『鮨 三か田』 どの駅からも離れた三田の一角で、新しき“立ち食い鮨”の概念を知る
2.芝公園『佐野鮨』 港区・芝の裏路地で、フジタのまぐろに出合う僥倖
『佐野鮨(さのすし)』:すっきりとした数寄屋造りの店内
場所は、芝公園の裏路地。
この住宅街に店を構えた理由について「港区なんですが、港区らしからぬ下町の雰囲気が気に入りました(笑)」と『佐野鮨(さのすし)』(芝公園/寿司(鮨))の店主・佐野正志さん。
自身の店をと考えた時に浮かんだのは、町になじむ昔ながらの鮨店だったそう。
店の外に大きな看板を出し、店内にはネタが書かれた木札も。
『佐野鮨(さのすし)』:「赤身」
しかし最大の挑戦は、まぐろ仲卸の雄「フジタ水産」の最高級のまぐろを使いながらコースの価格を抑えたこと。
「フジタ水産」との信頼関係は前職『築地青空三代目 丸の内店』の板長時代にその仕事ぶりが認められて実現した。
握りはシャリを多めにして食べ応えがあるのも特徴。
鮨店の多くない芝界隈だが、町と調和する鮨店の誕生に期待は膨らむばかりだ。
『佐野鮨(さのすし)』(芝公園/寿司(鮨))について詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめ。
『佐野鮨』港区・芝の裏路地で、フジタのまぐろに出合う僥倖
3. 新宿『鮨 甚江』 日本一高所の鮨店で、ベテラン職人の所作に心打たれる
『鮨 甚江(じんえ)』:カウンター9席の店内
これまで、東京の鮨シーンで稀有だったのが高層階での食体験。
場所は、「東急歌舞伎町タワー」の45階にあるホテル「BELLUSTAR TOKYO」内。歌舞伎町のど真ん中でありながら、実に洗練された鮨店があるのだ。それが『鮨 甚江(じんえ)』(新宿/寿司(鮨))。
優雅なホテルの動線を抜ければ、ガラス窓が大きくとられた静謐な空間が広がる。
窓の外には、まばゆいほどの夜景が広がり、目の前では熟練の職人による鮨が堪能できる。
『鮨 甚江(じんえ)』:大将の加藤 聡さん
大将の加藤 聡さんは六本木の店『桜坂 加とう』を閉め、外国人ゲストも多い歌舞伎町を勝負の場所に選んだ。
おまかせコースは、本格的な江戸前鮨でありながら、藻塩でいただく大トロや八丈島の島寿司にヒントを得た握り、珍しい椎茸の握りなど随所に経験やアイデアが詰め込まれた世界観を披露している。
『鮨 甚江(じんえ)』(新宿/寿司(鮨))について詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめ。
新宿にある日本一高所の鮨店『鮨 甚江』で、ベテラン職人の所作に心打たれる!
4.日本橋『鮨 むとう』満を持して50歳で独立を果たした、実力派大将の安定感たるや
『鮨 むとう』:武藤さんを囲むように配置されたカウンター
『鮨 むとう』(日本橋/寿司(鮨))の店内はブラックステンレスやタイルを使ったシックでモダンなインテリア。鮨店らしくない造りだが、ひとたび店主の武藤啓司さんがカウンターに立てば、空気が一変する。
『鮨 むとう』:目玉となっているのが「フジタ水産」のまぐろ。写真は「中トロ」
それもそのはず、武藤さんは魚料理で知られた『割烹 智映』や『鮨あお』などで腕を磨いた鮨職人歴25年のベテラン。
「自分の店を出すなら、落ち着いた雰囲気で」と日本橋を選び、ゆったりとした音楽を流しながら鮨を握る。
『割烹 智映』では魚本来の可能性を探り、『鮨あお』ではキリッと酸味の利いた正統派の握りを追求。その経験を活かして江戸前の味を継承している。
独立して間もないが、その安定感は流石のひと言。大人にこそ見合う一軒だ。
『鮨 むとう』(日本橋/寿司(鮨))について詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめ。
日本橋『鮨 むとう』満を持して50歳で独立を果たした、実力派大将の安定感たるや
5. 水天宮前『箱崎町すみと』ヨコハマの名店のイズムが、箱崎町の一角でひっそりと紡がれている
『箱崎町すみと』:カウンター8席のみ。店内は天井の高さやイスの後ろのゆったりしたスペースがあり、開放感さえある
日本橋・水天宮前の蛎殻町方面は“町寿司”もあって賑わいを見せるが、箱崎町は一転して落ち着いた風情がある。
「想像以上に静かな町でしたが、その分長く滞在するお客様が多いですね」と、『箱崎町すみと』(水天宮前/寿司(鮨))の店主の黒川清人さん。
『箱崎町すみと』:ビルの1階にある行灯が目印!
鮨ひと筋のキャリアを持ち『築地 寿司岩』、銀座『新太郎』を経て、直近は横浜・関内の『なか條』へ。「やま幸」の最高峰の素材が集まる鮨店として知られる名店だ。
「『なか條』では、“鮨は素材第一”と素材の良さを追求することを教わりました」と言う通り、同じく「やま幸」から素材を仕入れ、シンプルに引き算して素材を活かすことを信条としている。
『箱崎町すみと』(水天宮前/寿司(鮨))について詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめ。
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6. 初台『すし乾山(すしけんざん)』カジュアル鮨の若き担い手が新旗艦店でつけ場を守る
『すし乾山(すしけんざん)』:スッキリしたカウンターと手前に4名がけのテーブルふたつ用意
「地元の人がちょっと奮発して普段使いに行ける“町の鮨屋”が僕の憧れです」と語るのは新田真治さん36歳。
ビブグルマンも認めた理想の町鮨『すし宗達』や『すし光琳』を展開してきた鮨界の風雲児だ。
これまで後進に店を譲り、裏方に徹していたが満を持して立ち上げたのが『すし乾山(すしけんざん)』(初台/寿司(鮨))だ。新田さん自身が板場に立つ、いわば旗艦店。それゆえ、他の3店舗とはやや趣が異なる。
まず、これまでの店舗にあったショーケースがない。手書きの黒板もなく、すっきりとした店内は、シックで落ち着いた雰囲気。高級店を思わせる佇まいだ。
が、ご安心を。「当初のポリシーがぶれることは絶対にありません」との力強い言葉どおり、コースもつまみも値段はこれまでとまったく同じ。
『すし乾山(すしけんざん)』:握りのセットとコースの内容は、全店共通。もちろん価格も変わらない。セットをベースに、好みの握りを追加するのも賢い食べ方
品書きこそないものの、お好みも大歓迎。
口頭でその日のネタを聞きながら、食べたい握りを自分のテンポで味わう醍醐味こそ鮨店の本分だろう。
またひと味違う高揚感を与えてくれるはずだ。
『すし乾山(すしけんざん)』(初台/寿司(鮨))について詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめ。
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