世田谷&代々木上原の住宅街に潜む、グルメな大人が愛する上質レストラン3選
レストランまとめ

2024年02月25日

世田谷&代々木上原の住宅街に潜む、グルメな大人が愛する上質レストラン3選

落ち着いた環境で料理と真摯に向き合いたい。肩肘張らずに、地元民が気軽に足を運べるような生活に根差す店を作りたい…。

そんな信念をもった実力派シェフが、世田谷区や代々木上原など都心部からあえて離れた住宅街に続々と出店し、グルメな大人たちが集っている。

「わざわざ行く都心の華美な店もいいが、本質的に美味しいものを、ご近所で」。住宅街に潜むレストランが、いま熱い!

この記事のポイント

経堂駅のグルメな大人が愛する上質レストラン

1.『中国料理 柚子(ゆず)』

『中国料理 柚子(ゆず)』:店主の初見さん

『中国料理 柚子(ゆず)』:店主の初見さん

星付きシェフの絶品中華を、ご近所でお手頃に食せるという奇跡

2023年1月、「星付きシェフが経堂に!」と世田谷の食通たちをざわつかせた『中国料理 柚子(ゆず)』(経堂/中華)のオーナーシェフ・初見直人さん。

『四川飯店』で20年修業し、『広尾はしづめ』の再建を任され星付き店にまで押し上げた敏腕料理人だ。

提案するのは「健康美」がテーマの四川料理。

『中国料理 柚子(ゆず)』:「四川スモークダック」2,100円

『中国料理 柚子(ゆず)』:「四川スモークダック」2,100円

高級中華のクオリティーをコース(5,800円)から楽しめる手頃さに驚くが、それも「都心に行かずとも、美味しい中華を地元で味わえるように。少し特別な日に、3世代で来られる店になれたら」との店主の思いゆえ。

早くも我が街の“自慢したい一軒”になっている。

『中国料理 柚子(ゆず)』(経堂/中華)について詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめ!

代々木公園駅のグルメな大人が愛する上質レストラン

2.『Arbre(アルブル)』

『Arbre(アルブル)』:松濤の住宅街に続く坂道沿い、観光客はほぼ通らないため静かにゆったり過ごせるのもローカル好み。白い暖簾と小さい行燈が目印だ

『Arbre(アルブル)』:松濤の住宅街に続く坂道沿い、観光客はほぼ通らないため静かにゆったり過ごせるのもローカル好み。白い暖簾と小さい行燈が目印だ

奥渋の食通な住人が夜な夜な集う、センスが光る小料理店が誕生

洒落た飲食店が集結する奥渋エリア。通称“文化村通り”界隈が中心地となるが、そのメインストリートの脇道にひっそりと『Arbre(アルブル)』(代々木公園/居酒屋)は佇む。

店が建つ緩やかな坂道は、裏手の高級住宅地に住むローカルたちの動線でもあり、「近所の方が仕事帰りにサクッと飲みに寄ってくれたり、通りがかりに直接予約を入れてくださることも。都会なのにローカルな繋がりを感じますね」と店主の佐藤幹樹さんは語る。

『Arbre(アルブル)』:サワークリーム入りのディルマヨネーズがたっぷり乗った「カキフライ」1,100円。下に敷いた千枚漬けもいいアクセントに

『Arbre(アルブル)』:サワークリーム入りのディルマヨネーズがたっぷり乗った「カキフライ」1,100円。下に敷いた千枚漬けもいいアクセントに

「自分の目が届くひとりで回せる規模の広さを条件に店舗を探していたところ、この物件と巡り合いました」

コンセプトは“肩肘張らずに過ごせる小料理屋”。

佐藤さんは、都内のビストロや代々木上原の人気居酒屋『ランタン』を経て独立。フレンチを主戦場としてきた佐藤さんだが、銀座の日本料理店で勉強した経験もある。

それぞれの経験を活かしたオリジナリティある和食が評判を呼び、地元民で店は賑わう。

センスのいいこぢんまりとした空間と丁寧な料理が居心地の良い店だ。

『Arbre(アルブル)』(代々木公園/居酒屋)について詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめ!

千歳烏山駅のグルメな大人が愛する上質レストラン

3.『nope(ノープ)』

『nope(ノープ)』:一歩足を踏み入れるとゆったりとくつろげるカウンター空間が広がる

『nope(ノープ)』:一歩足を踏み入れるとゆったりとくつろげるカウンター空間が広がる

中華の新世代が住宅街で挑戦した、“カウンターのみ”という一手

『nope(ノープ)』(千歳烏山/中華)の店主である高木祐輔さんは、「ザ・ペニンシュラ東京」の広東料理店『ヘイフンテラス』で修業した実力派。

彼が生み出す新感覚のスパイス中華は、その独創性もあり食通たちから圧倒的な支持を得ている。

そんな高木さんはカレーと中華の店『レカマヤジフ』を、2023年2月に閉店。再始動し、千歳烏山でスパイス中華とワインの店をオープンした。

「京王線沿線は革新的な飲食店が少なくローカルな店が多い印象でした。だからこそ新しい料理を提供する店を求めている方も多いのでは?」と、自身の出身地が近くなじみある千歳烏山を新天地に選んだ。

『nope(ノープ)』:「豚の角煮 宝塔肉」2,480円。型を外すとぷるんと弾むピラミッド型の角煮がお目見え。五香粉が香る広東風の味わい

『nope(ノープ)』:「豚の角煮 宝塔肉」2,480円。型を外すとぷるんと弾むピラミッド型の角煮がお目見え。五香粉が香る広東風の味わい

いただけるのは、オリジナルのスパイス配合や発酵調理を多用した洗練された広東料理。

『レカマヤジフ』で築いた料理の世界観はそのままに、「メニューはアラカルトのみ。席もカウンターだけにして、都心と比べて価格も抑えめに。地元の人たちが普段使いできる店になれたら」と話す。

街の食を底上げする、中華の旗手の挑戦に注目だ。

『nope(ノープ)』(千歳烏山/中華)について詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめ!

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この記事の著者

東京カレンダー編集部

ビジネスシーンでも遊びでも東京の最先端トレンドを謳歌している一流の大人たちに向けた「より豊かで艶やかな人生」を送るためのグルメ&ライフスタイル誌「東京カレンダー」を発行。

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