2024年12月18日
東京でプチトリップ気分を!『フジコミュニケーション』系列のイマドキ台湾酒場
それを体現する店の筆頭とも言えるのが、『フジコミュニケーション』と、その系列店だ。
そのユニークなコンセプトを体感しながら、人気の台湾酒場でプチトリップ気分を味わってみては?
1.江戸川橋『フジコミュニケーション』
完全再現した台湾水餃子で、5年経った今でも満員御礼
『フジコミュニケーション』:カジュアルで居心地のいい店内
「台湾ストリートフード」がコンセプトの『フジコミュニケーション』(江戸川橋/台湾料理)。
その名のとおり¥1,000以内のメニューも多く、リーズナブルに楽しめるのが魅力だ。
『フジコミュニケーション』:現地の生産者から取り寄せるスパイスが決め手の「マーガオ水餃子(6ケ)」¥790
中でも、店内で皮から作る「水餃子」はサクッとした歯切れの良さと、レモングラスのようなさわやかな香りがすーっと鼻に抜ける「マーガオ」というスパイスの香りが特徴的な一品。
この水餃子と、味わいの変化をじっくり楽しめるナチュラルワインを目当てに、今日も多くの常連客で賑わっている。
『フジコミュニケーション』:「汁なし排骨のまぜ麺」¥980。
「汁なし排骨のまぜ麺」¥980。
台湾では一般的な豚肉のから揚げを、平太麺の上にトッピング。ゴマだれや高菜と混ぜて食す。
『フジコミュニケーション』:「スモールフライ タンジェリン・ドリーム」ボトル¥7,000。
「スモールフライ タンジェリン・ドリーム」ボトル¥7,000。
甘い果実のアロマが広がるオーストラリアのオレンジワインがスパイス中華を引き立てる!
2.白山『also(オルソー)』
閑静な文教地区に突然台湾。このトリップ感はクセになる
『also(オルソー)』:店内には古木を使ったテーブルやイスなどが並び、ゆったりとした空気が流れる
台湾の屋台料理と一緒に、ナチュラルワインやクラフトビールが楽しめる店『also(オルソー)』(白山/台湾料理)。
台南市にある古民家をイメージしたという一軒家は、古木を使ったテーブルやイスなどが並び、ゆったりとした空気が流れる。
『also(オルソー)』:「台湾クリスピー」¥790
「台湾クリスピー」¥790。
台湾で一般的な鶏のから揚げ。紹興酒と醤油で軽く下味を付け揚げたのち、塩を振り絡ませる。魚のすり身のスティックも同梱されている。
『also(オルソー)』:「台湾ワンタン」¥660。薄くても小麦の旨みを感じる皮は、ミシュランの星付き店などにも製品を卸している「はしづめ製麺」による特注品
こちらの名物は、餡が1個あたり35gもたっぷり入っているという「ワンタン」。
豚の腕とバラ肉をゴロっと大きめにミンチした挽肉を使用し、肉の旨みがしっかり楽しめる。
『also(オルソー)』:「台湾ヘイジーIPA」(¥1,150)は『also』オリジナル
『also(オルソー)』:フルーティな『also』オリジナルのビールと一緒に味わおう。
3.大塚『マンション台北』
キャラ強めのマンションで食す「控肉(コンロー)」は現地でしかない
『マンション台北』:カウンター6席、テーブル12席の店内
「本場台湾の雰囲気に一番近い」と、オーナーの近藤さんが太鼓判を押すのが『マンション台北』(大塚/台湾料理)だ。
アジア系の国の人が多く住む池袋に近いことや、一品¥300代からというリーズナブルな価格設定なこともあり、定食屋がわりにごはんだけさっと食べて帰る現地の方も多いという。
『マンション台北』:左から「コンロ―」¥690。豚バラを水、八角、シナモンと一緒に下茹でしたのち台湾醤油を入れた継ぎ足しのタレで煮込んだ同店の名物。「豚足の煮込み(腿蹄)」¥330、「豚足の煮込み(腿節)」¥390。台湾では豚足を部位ごとに食べるのが流行しており、その流れを汲み提供
彼らにも人気なのが「豚足」や「ガツの炒め物」など、現地の庶民が家庭料理として楽しむディープな台湾料理。
『マンション台北』:「ガツの炒め物」(¥600)
「ガツの炒め物」(¥600)は白味噌と紹興酒で仕上げる。
訪れるだけで台湾気分が味わえる一軒だ。
【台湾酒場の仕掛け人にインタビュー!!】 屋台の水餃子の美味しさに感動。その衝撃を日本でも伝えたい
ホテルのバーテンダーや、飲食店のコンサルタントなどを経て現職に。2019年に1軒目を開き、現在では5軒を展開する敏腕オーナー
台湾風水餃子を楽しめる店として2019年にオープンした『フジコミュニケーション』。
「水餃子」専門店という、東京では珍しいジャンルであることや、江戸川橋と神楽坂の中間という、少しアクセスの悪い場所にあるにも関わらず、店は瞬く間に行列のできる人気店に。
この人気の起爆剤となったのが、本場台湾の空気感を忠実に再現した店づくりだ。
「レストランを探す際、いまでは多くの方がグルメサイトやSNSなどで検索をします。そうした方が、うちの店を見つけた際に行きたくなるような店づくりを目指しました。本場台湾を訪れ、僕が感じたこと、見たものをひとつひとつ手作業でリアルに再現しました」と近藤さんは語る。
この戦略が奏功し、SNSを見て訪れる客が増えはじめ、さらにその客が映える写真を撮影してアップするという好循環を生み、超人気店に。
もちろん、料理にもこだわった。そこで選んだのが水餃子だ。
「台北中を食べ歩きました。そのとき食べた屋台の水餃子が、本当に美味しくて衝撃でした」
この美味しさを伝えたいと粉の選別から餡の割合、グラム数まで研究を重ね、黄金比を見つけ出したという。この熱意を胸に、次々と本場さながらの台湾酒場を開店する近藤さん。
突き抜けたコンセプトを時代にマッチさせながら、いまどきなお洒落を提案し、ヒットを連発する近藤さんに今後も注目だ。
いかがでしたでしょうか。
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