2023年06月30日
旬の鮎を、和食の名店『青華こばやし』で味わう。こだわりの器で食と芸術の“融合美”を愉しもう
『青華こばやし』(四谷三丁目/和食・日本料理)の魅力のひとつが、店主が集めた貴重な器たち。
素材の持ち味を最大限に引き出したシンプルな料理を、美しい器とともに味わう…まさに大人の贅沢だ!
粋な街で、料理と器の組み合わせの妙に酔いしれる
『青華こばやし』:日本最後の清流といわれる四万十川で育った鮎を扱う
“清流の女王”と称される鮎がきれいな水の中を優雅に泳いでいる。
この日、波紋の平皿に盛り付けられた鮎の塩焼きを目にした途端、そんな風景が鮮やかに想像された。
『青華こばやし』:カウンターは奥行きを広めにし、網代天井や玉砂利洗い出しの床など細部にもこだわる
『青華こばやし』(四谷三丁目/和食・日本料理)は店主・小林雄二さんが料理人を志した時分から集めたという貴重な器のコレクションと、産地にこだわらずに旬を追った食材の持ち味を楽しめる店だ。
料理を客に手で渡し、器の重さや質感、料理の香りやぬくもりを知ってほしいと小林さん。
カウンター席の他に個室も用意。
デートはもちろん、会食や接待での利用にもおススメ。
『青華こばやし』:店主は生きたそれを客に見せ、次に塩をあて、火を入れる。素材を弄することなく鮎の味を引き出すのだ
特筆すべきは、「美味しいものは限られている」という持論のもとで供される“焼き魚”。
真魚鰹、甘鯛、桜鱒、太刀魚、鮎、鰻、鰆の7種を、それぞれが旬を迎える時期に塩焼きにするのだ。
炉に炭をくべて遠火でじっくり熱を入れた魚の身がふっくらとして柔らかいこと。
塩をあてただけとは思えない、目の覚めるような美味である。
静謐なカウンターで器と和食を愛でるのは、大人に許された愉悦
『青華こばやし』:「若鮎の塩焼き」
若鮎の塩焼き。
頭から尾先まで余さず食べられる。蓼酢ではなく蓼の葉とともに。
『青華こばやし』:「太刀魚」
炭火で焼いた太刀魚。
身はふっくら、旨みはぎゅっと凝縮し、魚の美味しさに開眼するはず。
1人¥28,000ほど。
大人の夜に最適の一軒。
『青華こばやし』:「マコガレイのお造り」
豊洲に店主が足を運んで厳選したマコガレイのお造り。醤油と肝醤油でいただく。
適度な歯応えに熟練の包丁技が光る。器は店名の由来でもある陶芸家・須田菁華の作。料理は夜のおまかせより。
「自分ひとりで満足させられる人数には限りがある。お客さまに喜んでいただくことを優先したい」という店主の思いから、1日に受け入れる客は3組のみ。完全予約制。
『青華こばやし』:店主・小林雄二さん
ぜひ、カウンターに腰を落ち着けて、小林さんのおもてなしを受けていただきたい。そこには素朴を尊ぶ日本料理の神髄が溢れている。
触れればきっと、日本に生まれて良かったとしみじみしてしまうはずだ。
『青華こばやし』へのアクセス・行き方は?
東京メトロ四谷三丁目駅4番出口を出て、外苑東通り(都道319号)を直進。
「一心 らーめん」の手前を右へ。
車力門通り沿いに『青華こばやし』(四谷三丁目/和食・日本料理)はある。
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