麻布十番に移転した老舗の『鷹匠鍋 あか羽』で、伝統的な鴨料理を味わおう
レストラン紹介

2023年09月11日

麻布十番に移転した老舗の『鷹匠鍋 あか羽』で、伝統的な鴨料理を味わおう

1948年から代々続く鴨の名店『鷹匠鍋 あか羽』(麻布十番/和食)が、2022年12月に麻布十番に移転オープンした。

希少な「鷹匠鍋(たかしょうなべ)」で焼く鴨肉を提供するのは都内では2軒だけという特別感もあり、早くも人気を博している。

麻布十番駅から徒歩1分という好立地で、予算は約15,000円ほど。

普段とは趣向を変えた食体験を楽しみたいというカップルにおすすめの『鷹匠鍋 あか羽』(麻布十番/和食)。その詳細をご紹介しよう。

この記事のポイント

重厚感と趣のある扉が、店の歴史を感じさせる

『鷹匠鍋 あか羽』(麻布十番/和食):1階だが落ち着いた佇まいで看板もさり気なく、通りからは目立たない。店主は生まれも育ちも東麻布のため、地元への移転となった

『鷹匠鍋 あか羽』(麻布十番/和食):1階だが落ち着いた佇まいで看板もさり気なく、通りからは目立たない。店主は生まれも育ちも東麻布のため、地元への移転となった

壁には、江戸時代に描かれた希少な鷹の襖絵。なぜこの絵を所有しているかといえば、もともと鷹匠の家系であり、宮内省主猟寮に認められて鴨料理を始めた店であるから。

1948年の創業以来、家業が受け継がれ、新店に立つのは5代目・赤羽峰明さん。父と祖父が鴨を料理する姿を見て育ち、自身も幼少から鴨をさばいていたとか。

『鷹匠鍋 あか羽』(麻布十番/和食):夏の時期は合鴨で醤油のタレに揉み込んでから焼く

『鷹匠鍋 あか羽』(麻布十番/和食):夏の時期は合鴨で醤油のタレに揉み込んでから焼く

身は火を通し過ぎずジューシーに、脂はカリッとさせる大将による火入れが絶妙。

創業から変わらず使う道具は、宮内省から譲り受けた1945年製の「鷹匠鍋」。

『鷹匠鍋 あか羽』(麻布十番/和食):密度が高い玉鋼のすずりは、熱するとかなりの熱量を溜め込み、鴨の旨みを瞬時に閉じ込める

『鷹匠鍋 あか羽』(麻布十番/和食):密度が高い玉鋼のすずりは、熱するとかなりの熱量を溜め込み、鴨の旨みを瞬時に閉じ込める

“奇跡の鉄”と称される玉鋼で作られ、新たに作ることは難しい代物だ。

赤羽家だからこそ繋がりのある生産者からの鴨を、大将自らが熱した鍋に置くと、それだけで甘い香りが漂い、高い熱伝導によりあっという間に鴨が焼ける。

焼きたてのふっくらとした鴨を口にすれば、噛む度に旨みが溢れだす。

『鷹匠鍋 あか羽』(麻布十番/和食):「鷹匠鍋」で焼きあがる鴨

『鷹匠鍋 あか羽』(麻布十番/和食):「鷹匠鍋」で焼きあがる鴨

鷹狩りで取った獲物をその場で食すためにつくられたとされる「鷹匠鍋」。

この伝統的な食べ方ができるのは都内で2軒だけ。

『鷹匠鍋 あか羽』(麻布十番/和食):「鴨の内臓 3点盛り」

『鷹匠鍋 あか羽』(麻布十番/和食):「鴨の内臓 3点盛り」

「鴨の内臓 3点盛り」。

右から南蛮漬けにした肝臓、塩炒めにして柑橘と葱を添えた砂肝、胡麻油煮にした心臓。

『鷹匠鍋 あか羽』(麻布十番/和食):筍が入った「鴨の粽」。いずれも「鷹匠鍋コース」(15,000円)より

『鷹匠鍋 あか羽』(麻布十番/和食):筍が入った「鴨の粽」。いずれも「鷹匠鍋コース」(15,000円)より

そんな逸品に常連たちが合わせるのは国産の赤ワインだ。

その甘美なマリアージュと空気感は、十番らしい大人の遊び。一度知ったら他へ行くのに気乗りしなくなるほどの魅力を放つ。

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この記事の著者

東京カレンダー編集部

ビジネスシーンでも遊びでも東京の最先端トレンドを謳歌している一流の大人たちに向けた「より豊かで艶やかな人生」を送るためのグルメ&ライフスタイル誌「東京カレンダー」を発行。

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