鮨竹半 若槻
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『トロタクへの想い』
先代の親方からお店を引継いだ時に
自分独自の鮨を握ってみたい!
そんな想いで生まれた一貫です。
はじめは、トロタクとシャリの間に山わさびを入れて握っていました。 
脂が強いため、どうしても山わさびの香りが消えてします。
考えた末、山わさびを上からかけることで
わさびの香りがはじめに来てトロタクの脂で
す〜っと辛さが消えていきます。
『これだっ!』っと感じた事を今でも鮮明に覚えています。
その後、よりすっきりとした味わいになるようにお醤油ではなく、塩昆布で仕上げる、など
色々な事も試しながら
何年もかけて今のトロタクがあります。

いつも新しい仕込み、仕事をする時に
大切にしている事が、奇をてらうのではなく
意味のある仕事なのか?
10年、20年先にも残る仕事なのか、常に自分に問いかけています。


今回はずっと探していた理想の器
作家『紀平佳丈』さんの作品と出会いました。


トロタクを最初に握った時の想いを忘れずに
一歩一歩進んでいきたいと思います。
6ヶ月前