池尻・三宿での夜遊びの刺激は東京トップレベル。「バー、ラウンジ」おすすめ4選
レストラン紹介

2024年12月22日

池尻・三宿での夜遊びの刺激は東京トップレベル。「バー、ラウンジ」おすすめ4選

カジュアルながらもセンスが光る装いの大人が多い、池尻・三宿の夜。夕食どきが早まったといわれる昨今でも彼らの夜遊びはいまも遅めである。

22時を過ぎた頃にバーに入り始め、終電とは無縁。空間、集う人間の感度の高さは群を抜き、密度の濃い空気が流れる。

この記事のポイント

1.『LOBBY(ロビー)』/Close 25:00

アーティスト集団による秘密基地なら、心躍るアイデアが降ってくる

『LOBBY(ロビー)』:高い天井にアーチを配した店内に、センスあふれる家具が並ぶ。いま注目を浴びるテラゾー(大理石を加工した資材)のカーヴィーなカウンターも洒脱

『LOBBY(ロビー)』:高い天井にアーチを配した店内に、センスあふれる家具が並ぶ。いま注目を浴びるテラゾー(大理石を加工した資材)のカーヴィーなカウンターも洒脱

池尻大橋駅から徒歩3分。ビルの間の細い隙間を進んだ先に『LOBBY(ロビー)』(池尻大橋/バー(BAR))は明かりを灯す。

中に入ると、そこは海外のデザインホテルのロビーのようなお洒落な空間。

石と木が絶妙なバランスで使われた店内で目を引くのは、オーストラリア人アーティストによる大きな壁画だ。その絵を背景に、センスの良い装いの大人たちがカクテルを飲む。

『LOBBY(ロビー)』:自家製リキュールやコーディアルを使った多彩なカクテルを提供。夏は西瓜、冬は金柑など、旬の食材も月ごとにとり入れるので楽しい

『LOBBY(ロビー)』:自家製リキュールやコーディアルを使った多彩なカクテルを提供。夏は西瓜、冬は金柑など、旬の食材も月ごとにとり入れるので楽しい

独特な内装の秘密は、デザイン会社が造った場所であること。グラフィックやグッズを手掛ける彼らが、「ホテルのロビーのように落ち着ける店」として、資材からインテリア、BGMを選び抜いた。

スタッフの半分以上が英語を話せるため、店内には国際的なムードも漂う。

『LOBBY(ロビー)』:写真は京都の「西出製茶場」のほうじ茶を使った「ほうじ茶&カカオのウイスキーサワー」¥1,300

『LOBBY(ロビー)』:写真は京都の「西出製茶場」のほうじ茶を使った「ほうじ茶&カカオのウイスキーサワー」¥1,300

業界人が仲間とゆったり語らい合うというのも納得の雰囲気。まさに気楽さと洗練が融合したバーなのだ。

2.『BUZZ OFF(バズオフ)』/Close 29:00

思わず子ども心に返る屋根裏のような此処が、大人たちのしゃべり場

『BUZZ OFF(バズオフ)』:店内は大人の秘密基地のようなロフト風の空間。全30席

『BUZZ OFF(バズオフ)』:店内は大人の秘密基地のようなロフト風の空間。全30席

21年前、中島哲也さんはスタイリストの友人から立地として三宿を薦められ、『BUZZ OFF(バズオフ)』(池尻大橋/バー(BAR))をオープンした。

池尻大橋駅から徒歩10分かかる場所にしたのは、ここを目指して来る大人を集めたかったから。「当時は六本木に対する西麻布、渋谷に対する三宿といわれていました」と中島さん。

かくして大人の秘密基地のようなロフト風の空間に1LBK(リビング・バー・キッチン)をテーマに開業すると、カルチャーを生業とする人々が通うように。

壁に映される映画やその日の空気にあったロックやジャズが、面白いものを創りたい業界人のお喋りによくなじむ。

『BUZZ OFF(バズオフ)』:カルチャー誌やカードゲームなども用意

『BUZZ OFF(バズオフ)』:カルチャー誌やカードゲームなども用意

カルチャー誌やカードゲームなどが店内に置かれ、それらを手にリビングで寛ぐように過ごす人も多い。

『BUZZ OFF(バズオフ)』:20年間続くカツサンド。カツをオリーブオイルで揚げるため食後感が軽やかで、夜中に食べても罪悪感は薄い。「特製カツサンド」¥1,600、ハイボール¥1,000

『BUZZ OFF(バズオフ)』:20年間続くカツサンド。カツをオリーブオイルで揚げるため食後感が軽やかで、夜中に食べても罪悪感は薄い。「特製カツサンド」¥1,600、ハイボール¥1,000

長年の名物はカツサンド。野菜多めの手作りソースの甘酸っぱさが黄金バランスを作り、舌が覚える。

ライブ帰りにこれをアテに「最高だった」と飲んだりするのもまた、三宿らしい夜だ。

3.『and the line』/Close 29:00

無機質でクールな空間に、個性豊かな大人の濃密な空気が流れる

『and the line(アンド ザ ライン)』:場所はスタイリッシュな家具店『SEMPRE』の隣、真紅のビル。ミニマムなデザイン特有の心地良さがあり、アミューズメントテーブル付きの個室も用意

『and the line(アンド ザ ライン)』:場所はスタイリッシュな家具店『SEMPRE』の隣、真紅のビル。ミニマムなデザイン特有の心地良さがあり、アミューズメントテーブル付きの個室も用意

夜が深い池尻の中でも、店を出た時に「朝日が眩しい」と感じられるバーは数えるほど。そのうちのひとつが『and the line(アンド ザ ライン)』(池尻大橋/バー(BAR))だ。

店内に入ると、そこは無機質なスタイリッシュさが際立つ空間。窓の外には首都高の底辺だけが見え、少し妖しく近代的である。

『and the line(アンド ザ ライン)』:カウンターの上にあるソリッドなシルエットが印象的なライトが、ムードを作る。等間隔に置いた空瓶もアイコニック

『and the line(アンド ザ ライン)』:カウンターの上にあるソリッドなシルエットが印象的なライトが、ムードを作る。等間隔に置いた空瓶もアイコニック

そんな場所でバーカウンターに立つのは、『BUZZ OFF』出身の川邊大河さん。

開業は今年3月だが、お酒とLANY(レニー・クラヴィッツ)と池尻の夜を愛する川邊さんを慕い通う常連も既にいて、真っすぐ家に帰れない大人の習癖を助長している。

『and the line(アンド ザ ライン)』:店のオススメは、アイラ島のフレッシュかつフルーティな味わいのシングルモルト「ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ」のロック。¥1,300

『and the line(アンド ザ ライン)』:店のオススメは、アイラ島のフレッシュかつフルーティな味わいのシングルモルト「ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ」のロック。¥1,300

多種のカクテルやウイスキーを用意し、飾らず客の好みを重視。深夜はテキーラが入ることも多く、誰もが日々の緊張から解き放たれていく。そこから客同士の関係が生まれることも。

あらゆる大人を受け入れる懐の深さもまた、人が絶えない理由である。

4.『SiCX by FarEastCraft(シックス バイ ファーイーストクラフト)』/Close 25:00

蒸溜所を持つジン専門店。池尻を愛する大人の輪は、このバーから広がる

『SiCX by FarEastCraft(シックス バイ ファーイーストクラフト)』:外で飲める席も4名分ほど用意し、犬を繋ぐフックもあり。愛犬を連れて入ることも可能。常連犬もいて、愛犬家同士の交流もあり

『SiCX by FarEastCraft(シックス バイ ファーイーストクラフト)』:外で飲める席も4名分ほど用意し、犬を繋ぐフックもあり。愛犬を連れて入ることも可能。常連犬もいて、愛犬家同士の交流もあり

店内にいるのは、ラフだけれどお洒落で英語を話す大人たち。

香港やシンガポールにありそうな雰囲気で、でも明るい木を基調にした空間に格子が施されていたりするから、やはり日本。

『SiCX by FarEastCraft(シックス バイ ファーイーストクラフト)』:カウンター6席、テーブル12席、外ベンチ3人席、立ち席4席と席タイプも豊富

『SiCX by FarEastCraft(シックス バイ ファーイーストクラフト)』:カウンター6席、テーブル12席、外ベンチ3人席、立ち席4席と席タイプも豊富

そんなバーの発端は、外資系企業に勤めていたオーナーの前田 亮さんが、ジン好きが高じて京都に「SiCX京都蒸溜所」を作ったこと。

店内ではそこで作る4種のジンをはじめとするジン・カクテルを楽しめる。

『SiCX by FarEastCraft(シックス バイ ファーイーストクラフト)』:自社で作るジンのメインボタニカルはよもぎで、飲み口は爽やかかつヘルシー。各国ジンも置き、唐揚げ(¥680)などのつまみも用意。「ジントニック」「ジンソーダ」ともに¥1,100、「ジン4種飲み比べ」¥3,300

『SiCX by FarEastCraft(シックス バイ ファーイーストクラフト)』:自社で作るジンのメインボタニカルはよもぎで、飲み口は爽やかかつヘルシー。各国ジンも置き、唐揚げ(¥680)などのつまみも用意。「ジントニック」「ジンソーダ」ともに¥1,100、「ジン4種飲み比べ」¥3,300

パスポート風のブックを開けば、各ジンの個性や飲み方も書かれているのでジン初心者も安心。

クラシックカーと犬を愛するオーナーゆえ、同じ趣味を持つ起業家たちの社交場だ。お喋りする人から仕事をする人までその過ごし方はさまざま。

オーナー曰く、「目黒区で一番盛れる照明のカウンター」とのことだが、確かにこの店に集う大人たちの瞳は、やけに輝いて見える。

いかがでしたでしょうか。
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また、グルカレでは便利にWeb予約ができるお店が増えています。
お店の空席状況を確認して、いつでもどこでもWebで予約ができますので、ワンランク上のお食事の際にはぜひグルカレをご利用ください!

この記事の著者

東京カレンダー編集部

ビジネスシーンでも遊びでも東京の最先端トレンドを謳歌している一流の大人たちに向けた「より豊かで艶やかな人生」を送るためのグルメ&ライフスタイル誌「東京カレンダー」を発行。

  • ※ 本記事はグルカレに掲載されている情報や店舗が公開する情報、および当社にて取材を行った際の情報を元に料理名・予算等の情報を掲載しております。営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。