白金高輪『白金 芯（シロカネ シン）』。大人の奔放な食欲を柔軟に満たす「少量コース＋アラカルト」という新提案

美食に慣れた人ほど通いたくなる、白金に誕生した看板なき一軒

『白金 芯（シロカネ シン）』：白金高輪駅からは徒歩８分ほど、四の橋商店街にほど近い一角に。装飾を一切排したストイックな店構えが、かえって興味をそそる

恵比寿で“人気店”の称号をほしいままにする居酒屋の料理長が、満を持して自身の城を構えた。

『白金 芯（シロカネ シン）』（白金高輪／和食・日本料理）の店主・前田 亮さんが独立の地として選んだのは、個性ある名店が点在する白金高輪。商店街の目と鼻の先、という立地ながら、不思議と静かで落ち着いたブロックに店はある。

『白金 芯（シロカネ シン）』：柔らかな色調に心癒やされる店内。雲のように弧を描いた欅のカウンター、壁面に施した金継ぎの技法などがさり気なく個性的

『創和堂』に入る前には、京都の老舗仕出し料理店『京趣味 菱岩』で10年、銀座『割烹室井』で２年の研鑽を積んだ前田さん。

しっかりとした修業経験から生み出される料理には、新店ながら安定感が漂う。

５品から成る軽めのおまかせコースをいただいたら、豊富なアラカルトメニューから追加注文してさらに料理を楽しむもよし。

あるいは軽めの酒肴とともに日本酒やナチュラルワインをゆっくり嗜むもよし、という自由度の高いスタイルも、なんとも魅力的。

『白金 芯（シロカネ シン）』：「鰻の地焼き 玄米、梅、ひじき」

「鰻の地焼き 玄米、梅、ひじき」は、古伊万里の華やかな器で。

故郷・高松で同級生が営む「入船醤油醸造場」の生醤油を塗って焼き上げた鰻に、ほうじ茶で炊いた玄米と煎り酒で戻したひじき、梅を合わせて。

『白金 芯（シロカネ シン）』：「とうもろこしの春巻き」

みょうがが香る「とうもろこしの春巻き」。ともにコース（￥11,000）の一例。

『白金 芯（シロカネ シン）』：大阪・南河内の郷土料理「かすうどん」（￥800）はアラカルトより。木の芽、山椒などを添えて爽やかな仕上がりに

経験値の高い大人のわがままも懐深く受け止めてくれる、うれしい新星が出現した。

『白金 芯（シロカネ シン）』へのアクセス・行き方は？

白金高輪駅（東京メトロ南北線、都営三田線）4番出口から出て、西に進み「クリーニング タナカ」と「亀ヶ谷商店」の間の道を直進する。

つきあたりを右折してしばらく直進。白金商店街の看板が見えたら右へ曲がり、少し歩くと左手に『白金 芯（シロカネ シン）』（白金高輪／和食・日本料理）はある。

白金高輪駅から徒歩7～8分ほどでアクセス可能だ。

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