2024年05月23日
鐘ヶ淵『酒亭 田中(しゅていたなか)』。一流の和食と焼き鳥を気ままに分かち合う、とっておきの贅沢
~わざわざ足を運ぶから味わえる、ハイブリッドの妙~
焼き鳥と和食を両方楽しむだけでなく、双方に一流を求めると店選びは難しい。しかし、和食出身の料理人がいる店ならそれが叶う。2軒分以上の満足度がそこにはあるのだ。
今回はそんな『酒亭 田中(しゅていたなか)』(鐘ヶ淵/焼き鳥・串焼き・鳥料理)の魅力をお伝えしよう。
“鐘ヶ淵の奇跡”と称された予約困難店がリニューアル!
『酒亭 田中(しゅていたなか)』:最寄りは東武スカイツリーラインの鐘ヶ淵駅だが、浅草駅からはタクシーで15分弱。周囲は下町の風情が漂う
都心からの距離をものともせず、連日満席を続けた『鳥田中』。その店が休業を経て『酒亭 田中(しゅていたなか)』(鐘ヶ淵/焼き鳥・串焼き・鳥料理)として新スタイルで再始動。
より気軽に、ハイレベルな焼き鳥と和食を楽しめるようになった。
熟練の仕事を施した端正なつまみに、日本酒が何杯も進む
『酒亭 田中(しゅていたなか)』:“つまみ”のレベルを凌駕するつまみを作る兄の惣一郎さん
店主の田中惣一郎さんは料理人歴40年。ふぐ料理から和食に転身し、伝説の名店『京味』に7年勤めた。
独立後は恵比寿で和食店を営んでいたが、料理人として最後にやりたいことを考え、焼き鳥にたどり着いた。
そうして6年前に弟とコースのみの『鳥田中』を開業すると、焼き鳥と和食のクオリティが噂となり超予約困難店に。
しかし、もとより「気ままに楽しんでほしい」との思いもあり、昨年5月に酒場要素を強めた『酒亭 田中(しゅていたなか)』(鐘ヶ淵/焼き鳥・串焼き・鳥料理)へ刷新。19時半からはアラカルトの店とした。
カウンター10席。
ふたり横並びで座れば、緊張感も和らぎ会話も弾むはず!
『酒亭 田中(しゅていたなか)』:鶏そぼろの生姜煮を添えた「自家製豆腐」660円。濃い豆乳を使いよく脱水することで濃厚さを出している
天ぷらを揚げる姿から、ひと味違う風格がある。添えられる塩の1種は自家製くちこ塩で、丁寧な処理はさすが。
自家製豆腐はチーズのような濃厚さだ。
『酒亭 田中(しゅていたなか)』:季節の「野菜天麩羅」770円
季節の「野菜天麩羅」770円。写真は春の一例でタラの芽とスミイカ、空豆。
『酒亭 田中(しゅていたなか)』:「低温調理刺し」880円
低温調理した白レバー、砂肝、ハツが入った「低温調理刺し」880円。
美しく焼き上がった焼き鳥の類まれな弾力と、深い旨みに嘆息
『酒亭 田中(しゅていたなか)』:10軒以上の焼き鳥店で腕を磨いた弟の栄司さん。「見栄えも重視して焼くこと」を追求
「熊野地鶏」の焼き鳥に火入れするのは弟の栄司さん。
兄と同じく和食の料理人だった栄司さんは、均一に刺し、均一に焼く技術を磨き上げた職人。
『酒亭 田中(しゅていたなか)』:「5本セット」(2,200円)の一例
ほとんどの客が注文する「5本セット」(2,200円)の一例。
右からレバー、ソリレス、赤茄子、おたふく、手羽中。
『酒亭 田中(しゅていたなか)』:「つくねきんかん」580円
「つくねきんかん」580円。
つくねは丸く大きめに形成。きんかんは燻製にかけて焼いている。
『酒亭 田中(しゅていたなか)』:野菜串は常時8種以上あり写真は「白あわび茸」400円
アラカルトなら思わず全品試したくなる内容にして、つまみも焼き鳥もすべてが450円から。
1人¥10,000ほど。
これから仲を深めていきたいふたりにもおススメ。
〆の逸品
『酒亭 田中(しゅていたなか)』:鰹だしに鶏スープを足した「鶏そば」880円
〆の美味しさでも有名な『酒亭 田中(しゅていたなか)』(鐘ヶ淵/焼き鳥・串焼き・鳥料理)。
鰹だしに鶏スープを足した「鶏そば」880円。この日は牡蠣だしを加え、牡蠣をトッピング。
『酒亭 田中(しゅていたなか)』:「親子丼」880円
栄司さんが焼いたももを、惣一郎さんが味つけする「親子丼」880円。完璧なふわとろ食感に驚く。
日本酒の品ぞろえもパワーアップ!
『酒亭 田中(しゅていたなか)』:右は「田中六五 純米」グラス 660円、左は「磯自慢 特別純米」グラス 770円
日本酒は、旨みと適度なボリューム感を備える正統派銘柄を強化。
右は食中酒としての柔らかさに優れた福岡の「田中六五 純米」グラス 660円、左は料理に華やかさを添える静岡の「磯自慢 特別純米」グラス 770円。
『酒亭 田中(しゅていたなか)』:一軒家の1階を店とし、内装は以前と変わらず。シンプルながら心地良い店内で、肩肘張らず酒を飲み交わすことができる。再開後は近所の人がふらりと訪れることも
互いの好みを探りながら過ごす鐘ヶ淵でのひと晩は、欲張りな彼女を満たす大人の遠足となる。
『酒亭 田中(しゅていたなか)』へのアクセス・行き方は?
鐘ヶ淵駅(東武伊勢崎線)西口を出て、駅を背にして左に進み、鐘ヶ淵通りの三ツ又に分かれる交差点の一番右の道へ入る。
そのまま5分ほど道なりにまっすぐ進むと右手に『酒亭 田中(しゅていたなか)』(鐘ヶ淵/焼き鳥・串焼き・鳥料理)はある。
鐘ヶ淵駅からは徒歩5分ほどでアクセス可能だが、デートでの利用なら浅草駅で待ち合わせてタクシーで向かうのもおすすめ!
『酒亭 田中(しゅていたなか)』(鐘ヶ淵/焼き鳥・串焼き・鳥料理)が気になったら、行きたいお店リストに登録しよう!
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