女心を掴むデートなら『蕎庵 三たて』！粋なつまみとオシャレな蕎麦が、港区っぽい

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リズミカルな動きで、黙々とそばを打つ大将の姿に期待が高まる

先付から始まるコースを食べ進めていると、おもむろにそば打ちが始まる。デートで行くなら、カウンターの右端が特等席だ。

目の前で料理長の三浦幸喜さんが説明する。「いつも2種のそば粉をブレンドしますが、今日は福井の在来種と富山産です。」

挽いたばかりの粉に水を回したと思ったら、あっという間にツヤツヤのひと塊に。躊躇は一切なく、今度は綿棒で一気に伸ばしていく。打ち粉をして畳んで切って……。流れるような美しい所作に、思わず見惚れる。

「コース序盤で提供される、酒肴の盛り合わせでシャンパーニュや日本酒を楽しんでもらっている間に、そばを打つ」と三浦さん。

「そば打ち」を見ながらシャンパーニュで酔う。そんな意外性に心が躍る

「そばとシャンパーニュ」をコンセプトに、泡に合う新しいそば前を提案する『蕎庵 三たて』（麻布十番／和食）。

「蕎麦粉のガレット」はその代表で、香ばしく焼いた生地は、酸がしっかりのブラン・ド・ブランと相性抜群。まぐろのコク、キャビアの塩気とも合う。

新しい食べ方も模索しており、「蕎麦粉のガレット」の他、旬の食材で工夫する「季節の蕎麦」も開発。

今の時季は、大葉とバジルのジェノベーゼ。バジルやオリーブオイルも使うが、特製そばつゆで調味するため仕上がりは和食。昨年、提供して人気だったため、今年も登場。大葉の清涼感だけでなく、そばの実のコリコリ食感も心地いい。

食べればきちんと和食になっているから驚く。完成度の高さに三浦さんの非凡な才能を実感するのだ。

料理長に指名された三浦さんは今や伝説の『京味』で基礎を学んでから、そばの道を志した精鋭。

卓越したセンスは美味を知り尽くす山口幸隆社長も認めるほど。仕上がったそばはなるほど、抜群の喉越しで、香りも芳醇。

さすが、『やま幸』。他では出会えない塊の存在感に圧倒される！

この店は仲卸『やま幸』が手がける。だから、肴には最高のまぐろも登場。

その日に揚がった最高のまぐろを入荷しており、この日は三崎の延縄で1本186.2kg。ガレットでかき身を提供する他、〆の炊きたてご飯にはハガシを添えてまぐろ丼に。旨みの濃さに感激！

もうひとつの個性であるシャンパーニュは、『カンテサンス』でチーフソムリエを務めた市村暢央さんがリストアップ。時季に応じて変わるそばの繊細な香味に寄り添わせている。

これからの時季はシャルドネで醸してキレがあるブラン・ド・ブランがおすすめとのこと。

「そばの香りを膨らませる効果がシャンパーニュにはあります。特に十割の挽きぐるみはきめ細やかな泡と合う。今はブラン・ド・ブランで、オジェなどのグランクリュで醸される『クロード・カザル』ですが、新そばはドザージュありのブラン・ド・ノワールを」と市村さん。

最高のそばとまぐろを泡で楽しむとは、かなり斬新で、ラグジュアリー。ヘルシー志向の女性も笑顔に！
いつものデートが、特別な夜に一変するに違いない。

『蕎庵 三たて』へのアクセス・行き方は？

都営大江戸線・東京メトロ南北線麻布十番駅4番出口から出て、麻布十番大通りへ向かう。
麻布十番大通りを直進し、「成城石井 麻布十番店」の角を左へ。
綱代通りを進み、一つ目の角を右折。
大黒坂へ向かい、坂を上り始めて数分のところに『蕎庵 三たて』（麻布十番／和食）がある。

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