“予約困難店”の概念を広め、広尾のレストラン史に転換点をもたらした『薫 Hiroo』

『長谷川稔』イズムを継ぎ同じ店舗で営業する『薫 Hiroo』

2018年に創業し、革新的なイノベーティブ料理で、広尾のみならず全国の美食家を虜にした『長谷川稔』。シェフ自身の名を冠した店は、3年先まで予約が取れない超予約困難店に。

その長谷川イズムを継ぐのが、同じ店舗にオープンした『薫 Hiroo』（広尾／創作料理・イノベーティブ・フュージョン）だ。

料理長に抜擢されたのは、『長谷川稔』でスーシェフを務めていた次広哲司さん。「これまで学んできた料理をすべて忘れた」というほど、長谷川さんの料理哲学は衝撃的だったと話す。

“食材の命を断つ瞬間から料理が始まる”を信念に、切り方、保存法、火入れなど、素材の活かし方に真摯に向き合い手間を惜しまない。

その上で、「蝦夷鹿と白海老」といった独創性高いアウトプットで、食べ手を驚かせてくれる。

起伏に富んだコースは、パスタやデザートまですべてがスペシャリテ級と評判。

美食家の多い広尾の住人も舌を巻くコース構成

複雑味がありながらも、華やかな『長谷川稔』の料理は、インスタ映えという言葉を広尾にもたらした。このイズムを引き継ぐ『薫 Hiroo』（広尾／創作料理・イノベーティブ・フュージョン）の料理もまた、個性的。

次広シェフは食べ疲れないコース構成のために、アミノ酸やグルタミン酸などの旨み成分を食材ごとに分析し、頭の中でグラフ化しコースの順番を決める。

「脳が美味しいと感じるメニューを油分や糖分の抑揚をつけながら構成しています」

ペアリングコースは20,000円～。希望によって杯数の調整は可能。

『長谷川稔』らしさを受け継ぎながら、次広シェフのエッセンスを加えさらに進化した同店。

早くも半年先まで空席のない予約困難店となっている。

『薫 Hiroo』へのアクセス・行き方は？

東京メトロ日比谷線広尾駅2番出口から出て、外苑西通りの広尾橋交差点を反対車線にわたってから、左へ曲がる。

しばらくまっすぐ進んで、一つ目の横断歩道を渡ったあたりに『薫 Hiroo』（広尾／創作料理・イノベーティブ・フュージョン）はある。

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