【Day1】“エビヒロ”の奇跡というべき酒場で、気づけばテッペン越え『大衆喫茶つばき』
『大衆喫茶つばき』:『大衆喫茶つばき』があるのは広尾一丁目交差点そば。周りに飲食店も多いが、長くやっているお店も多く、できた際にはご近所中で「あの店、行った?」とウワサになっていた
初日からすいません。大きな仕事が終わると飲みたくなるのが世の常だとしたら、それは曜日に構わず飲むべきなのです。
この日訪れたのは、恵比寿と広尾の中間に2022年オープンした『大衆喫茶つばき』(恵比寿/居酒屋)。大衆喫茶といいつつ、立派な酒場。
界隈に衝撃を与えたのは、お酒も料理もほぼ千円以下でボリュームも十二分という、場所と価格とクオリティの不均等さゆえ。
『大衆喫茶つばき』:「大人気のハムエッグ」580円
たまごがふたつに、ハムたっぷり。パプリカパウダーの赤が綺麗な「大人気のハムエッグ」580円。
文字どおり、『大衆喫茶つばき』(恵比寿/居酒屋)の一番人気。
『大衆喫茶つばき』:〆に人気の「ナポリタン風ロメソバ」680円。他にもカレー味やオイスター味などいろんな味が楽しめる
「街に愛されるB級グルメ酒場を目指しました」と店主のじゅんさん。付かず離れずの丁度いい接客で、近所の酒飲みたちから信頼を得ている。
実際その居心地の良さから長居する人が続出中。各駅から10分以上離れた不利なエリアであくなき挑戦をする店主にビッグリスペクト。
私も隣のお姉様と盛り上がり、気づけば午前様!
【Day2】どハマりしていたご近所ビストロの変わらぬ味に感涙『アベス』
『アベス』:店内にはシェフが集めたフランスのアンティーク雑貨が飾られている
この日は旧知の仲間との食事。選んだのはこちらのビストロ、『アベス』(恵比寿/フレンチ(フランス料理))。
引っ越してきた当時にどハマりし、デートをしたり、母と叔母を連れていった思い入れのある店。
『アベス』:「真サバのマリネ」2,900円
久しぶりということでオーダーはスペシャリテ「真サバのマリネ」と「黒毛和牛クリのロースト」。
見よ、そびえ立つサバの勇姿と抜群にセクシーな肉肌を。
「真サバのマリネ」2,900円。
薄切りの大根の上に大ぶりなサバ。上には大葉とネギを散らし、甘みのあるビネグレットソースでいただく。最強の一体感。
『アベス』:「黒毛和牛クリのロースト」6,000円
「黒毛和牛クリのロースト」6,000円。じっくりと火入れしたプルンと食感に感涙。
『アベス』:「最近はSNSのバズもあり、地方から来てくださる方も増えています」と神吉淳作シェフ。実にイケメン
「変わらぬメニューをひたすらブラッシュアップしていくのがうちのスタイル」と神吉シェフ。
職人気質のストイックさで、味の高みを追求するその姿勢に感動。自分の仕事もそうでありたいと願う。
一皿2〜3人前の量ゆえ、訪れる際は複数人がベターです!
【Day3】東カレ編集部たるもの、センスが問われる“手土産”の選定は命懸け 『DOLCE TACUBO(ドルチェ タクボ)』
『DOLCE TACUBO(ドルチェ タクボ)』:お店は恵比寿と代官山の中間にあり
仕事柄、手土産は不可欠。タレント撮影や会食と、あらゆるオケージョンにおける最適解を求められるのが、我ら“東カレ編集部”。その心はつまり、“すんごい期待される”ということ。
ゆえに王道、外し、意外性など、そのときに応じた手土産リストを各部員が持っている(はず)。
恵比寿で押さえるべきはこちら。言わずと知れた『TACUBO』さんのスイーツ店なんですが、カヌレやフィナンシェが抜群に旨く、どんな相手にも効果てきめん。
『DOLCE TACUBO(ドルチェ タクボ)』:「フィナンシェ」1個 400円
「フィナンシェ」1個 400円。
本格アーモンドプードルとカナダ産のメープルシュガーを使ったサクサクな一品。個包装もありがたい。
『DOLCE TACUBO(ドルチェ タクボ)』:「カヌレ」400円。可愛らしい包み紙を開けるとカヌレがお目見え。ラム酒をたっぷり使い、ガリッ、モチッとした食感が印象的
何より、この食感が好き。
効果的な手土産は大人の嗜み、というか武器にもなるのだ。
【Day4】彼女との週末デートは、クラシカルなフレンチが最近の気分 『アーティショー』
『アーティショー』:シンプルながら凛とした空間。ワインショップも併設しており、ブルゴーニュとシャンパーニュに強い。ワインを持ち込んでのワイン会などにも柔軟に対応してくれる
こんなとこで言う話でもないがステディな相手はいるもので、そんな彼女とデート。
訪れたのは恵比寿で18年目を迎えるフレンチ『アーティショー』(恵比寿/フレンチ(フランス料理))。
私はそもそもフレンチ好き。味の足し算的な考え方は抜群にクリエイティブだし、美味しさのK点越えした料理はフレンチが多い。
『アーティショー』:「フランス産セップ茸のムニエル」
中でも山根シェフによる力強くシンプルな味にしっかり心打たれている。秋はポルチーニやジビエが全盛。
「フランス産セップ茸のムニエル」。
バター、ニンニク、タイムなどのソースで煮焼きしたシンプルな一品。
『アーティショー』:「ベキャス(シギ)のロースト」
「ベキャス(シギ)のロースト」は、骨から取ったシヴェソースとともに濃厚な味に仕上げる。
「コース」14,600円で、ジビエコースは+3,000円~。
『アーティショー』:シェフの山根紳作さん。フランスでピエール・ガニェール氏の元で修業し、帰国後『タテルヨシノ』などで研鑽を積む。28歳で店を構え、18年目。曰く自身の料理は「シンプルなクラシックフレンチ」とのこと
シェフは私にワインの楽しさを教えてくれた人でもあり、自然と杯が進む。
芯を食うフレンチなら、ぜひ。
【Day5】体を整える休日ランチは、恵比寿最強のカレーで昼から、ハイッ覚醒! 『東京ボンベイ 恵比寿本店』
『東京ボンベイ 恵比寿本店』:「カシミールカレー」950円。一番人気。サラサラのテクスチャーにスパイスの強い香りがクセになる。これは食べるサウナです!
アイドルかよ!って話ですが、休日はメンテナンスデイ。
朝から『コナミスポーツ恵比寿』でトレーニングとサウナ。その後は『さとうデンタルクリニック』で歯のクリーニング。動けば腹は減るもので、気づけばお腹がグゥと鳴る。
となれば、恵比寿のカレーの雄である『東京ボンベイ 恵比寿本店』へ。名店として知られる柏“ボンベイ”の直営店です。
早速、名物の「カシミール」を注文。
『東京ボンベイ 恵比寿本店』:こちらも大好きな「コルマカレー」(1,100円)は、玉ねぎの甘みを極限まで引き出した一皿。訪れる際は現金のみなのでご注意を
キレのある辛さの奥に広がる旨みに悶絶し食べながら汗だく。
外に出れば、初秋の風が優しく気分は外気浴。ととのった!とフワフワ気分で、散歩へ。
【Day6】馴染みの相手との交流を深めるには、旨くて気軽な焼き鳥が正解『鳥つた』
『鳥つた』:カウンター主体だが、焼き鳥店には珍しく個室もあり
以前、知人のカメラマンに「編集者、いや船山さん、コミュ力すごいですよ」って言われ「褒められて嬉しいス!」と鼻を高くしたものですが、そんなこんなでお仕事仲間との“飲みニケーション”も時には必要。
『鳥つた』(恵比寿/焼き鳥・串焼き・鳥料理)はご近所の焼き鳥店。予約こそ必須だが、気軽で美味しく、実にバランスのいい店です。
『鳥つた』:2代目店長の佐野邦宏さん。備長炭で焼き上げる様子を楽しめる
高知の希少な地鶏「蔦赤地鶏」を丁寧に焼き上げた串は、どれもジューシーで旨みが強い。
『鳥つた』:「もも肉」
コースは7本 4,600円、9本 5,700円のほか、ストップ制のおまかせもあり。育成日数180日以上の特別飼育「蔦赤地鶏」を使用。
こちらは「もも肉」。抜群にジューシー。
『鳥つた』:さっぱりとした味わいの「胸肉わさび・梅」
〆の親子丼なども存在感があり、食べて飲んで、7,000円程度。
ひとりウン万円のお店も好きですが、やっぱり日常を彩るのは、こんな素敵な店なんです。
【Day7】路地裏のイタリアンで、キャンティクラシコがなんたるかを知る『イル バロンドーロ』
『イル バロンドーロ』:右が店主の岩田正記さん。恵比寿の『イル・ボッカローネ』出身。店名から分かるとおり、サッカーを愛する人。左がソムリエの伊與田耕一さん
オフィスは大崎にあるので、同僚と飲む、となれば、恵比寿を選ぶことも多いのです。
「美味しくてお洒落なもの」。そんなリクエストに応えるべく訪れたのは、路地裏にある人気イタリアン『イル バロンドーロ』(恵比寿/イタリアン(イタリア料理))。
カウンターで、イタリアのワイナリーでの修業経験があるソムリエの伊與田さんとお話し。
『イル バロンドーロ』:ワインはイタリア全域からセレクト。グラス1,100円~で、随時10種類以上をそろえる。ボトルは5,400円~
この日は「キャンティクラシコとは?」と役立つ話を聞きつつ、名物の黄金のリゾットやタコに舌鼓。
『イル バロンドーロ』:「黄金のリゾット」(1,980円)
「黄金のリゾット」(1,980円)は店主が修業したミラノの料理。
サフランライスにブイヨン、チーズやバターを合わせた一品。
『イル バロンドーロ』:「タコと白インゲン豆の温製 からすみかけ」2,420円。茹でる前に棒で叩き、煮込んだタコは驚くほど柔らか
以前、『イル バロンドーロ』(恵比寿/イタリアン(イタリア料理))の奥の席で誕生日会を開いてもらったことを思い出し、改めてほっこり。
いやはや、まだまだ訪れたい店がいっぱい。さて、明日はどこに行こう?
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