SNSのハッシュタグを活用して商品やサービスの認知拡大を狙う
ハッシュタグキャンペーンは、SNSのハッシュタグを活用して商品やサービスの認知拡大を図り、新規顧客や見込み顧客を獲得するための施策のひとつです。
高い広告費をかけずに成果が出せる場合もあり、SNSを使ったプロモーション活動の中でも人気があるため、キャンペーンを実施する企業も増えています。
主催者側が指定したハッシュタグをつけて投稿してもらい、その中から抽選で〇名に商品をプレゼントするなどが一般的です。
従来のキャンペーンよりも簡単で手軽に参加できる
従来のキャンペーンでは、商品に貼られたシールを集めて郵送するなど、大掛かりな準備が必要でした。
主催者側は、シールやシールを貼る台紙の準備、ハガキの仕分けなどの業務が発生し、ユーザー側には参加へのハードルが高くなり参加者が限定されていました。
しかし、ハッシュタグキャンペーンはSNSのアカウントを持っていればどこからでも参加が可能です。
インスタグラムのハッシュタグキャンペーンでは、商品の写真を撮影し指定されたハッシュタグをつけて投稿するというケースがほとんどで、ユーザーは気軽に参加できます。そのため、従来の方法よりも参加者の間口が広がり商品の認知拡大にもいい効果をもたらしてくれています。
費用対効果が高く、情報の拡散が期待できる
ハッシュタグキャンペーンの大きな特徴は、ユーザー自身が情報発信源となることです。
ユーザーがハッシュタグキャンペーンに参加し、その情報をフォロワーに拡散することで、より多くの人にリーチできます。さらに、ハッシュタグ自体が話題になることで、多くのユーザーが関心を示し、キャンペーン情報が広がります。
特にインスタグラムでは、複数のハッシュタグをつける投稿が多く、関連ハッシュタグからの流入も期待できます。
公式アカウントからの一方的な情報発信ではフォロワーにしかリーチできませんが、ハッシュタグを利用したキャンペーンでは、投稿してくれたユーザーのフォロワーにも情報が届きます。これは、企業の商品やサービスに関心の薄い層にも口コミのように情報を届ける効果があります。
このように、SNSを活用したハッシュタグキャンペーンは、費用対効果が高く、新規ユーザーへのリーチ手段として非常に有効です。
自社サイトや広告などで投稿を二次利用できる
ハッシュタグキャンペーンで集めたユーザーの投稿は、自社サイトや広告などで効果的に二次利用でき、マーケティング効果を高めることが可能です。
たとえば、「〇〇〇を使った我が家のレシピ」というテーマのハッシュタグを使って投稿を募り、優れた投稿を自社サイトなどにまとめて紹介できます。
また、共感を呼ぶ投稿が多ければ、閲覧者が企業やブランドに親しみを感じ、新たな顧客になる可能性も高まります。
ユーザー発信のコンテンツは同じ立場の人々からの情報として信頼されやすく、適切に再利用すれば売上の増加に大きく貢献します。
ただし、ユーザー投稿の二次利用には必ず許諾を得ることが重要です。特に広告や紙媒体での利用には許可が必要ですが、これを通じてユーザーの参加意欲を高めることもできます。ユーザーが掲載を希望するような魅力的なキャンペーンを企画することがポイントです。
ハッシュタグキャンペーンの実施方法
ここでは、インスタグラムを使ったハッシュタグキャンペーンの実施方法と実施する際に気をつけるポイントをご紹介します。
達成したい目標や、何のためのキャンペーンなのかを事前にきちんと決める
このキャンペーンで達成したい目標や、何のために実施するキャンペーンなのかを事前にきちんと決めておくことが重要です。
達成したいことを明確にすることで、企画の内容やターゲットを決めやすくなります。また、企画終了後の振り返りの際にも、反省点や今後に活かすポイントを明確にすることができます。
キャンペーンの目的は「フォロワー増」「集客」「認知拡大」などが挙げられます。
一点、注意しておきたいのは、キャンペーンで増えたフォロワーはキャンペーン終了後に離れてしまう場合も多いので、一度のキャンペーンでフォロワーが増えたからと言って安心してはいけません。
特にインスタグラムでは、日々の投稿を見てアカウントのファンになってもらうことが重要です。そのため、キャンペーンはきっかけづくり程度にとらえて、日々の投稿もおろそかにしないようにしましょう。
飲食店と相性がいいキャンペーンは「フォトコンテスト」
目標や目的を決めたら、それを達成するために最適なキャンペーンを考えましょう。
飲食店に向いているキャンペーンは「フォトコンテスト」のようなものが考えられます。
・フォトコンテストキャンペーン
お店の看板メニューなど、指定した料理やドリンクの写真を指定のハッシュタグつきで投稿してもらいます。参加者の中からグランプリを選び、受賞者にはお店で受けられる特典をプレゼントするという形式です。
コンテストという形式にすることで投稿写真の質が上がり、あなたのお店の魅力的な写真が多く投稿されることが期待できます。
ハッシュタグキャンペーンを実施する際の注意点
キャンペーンを実施する際には気をつけるべきポイントがいくつかあります。
- 現金や金券のプレゼント
現金や金券をプレゼントすることは規約上禁止されています。
いいねやフォローの見返りとして現金や金券をプレゼントするのも禁止です。
- 応募者全員へのプレゼント
条件を満たした応募者全員にプレゼントするキャンペーンも禁止されています。
- 投稿内容と異なるハッシュタグ
指定するハッシュタグは、投稿内容に関するハッシュタグでなければなりません。投稿内容と異なるハッシュタグをつけさせるのは禁止されています。
ほかにもインスタグラムが設定しているガイドラインがあり、これらは随時更新されるためキャンペーンを企画する際には必ず毎回チェックすることを徹底してください。
1.インスタグラム プロモーションガイドライン
https://www.facebook.com/help/instagram/179379842258600/2.インスタグラム コミュニティガイドライン
https://help.instagram.com/477434105621119/
ハッシュタグキャンペーン事例集
ここでは、飲食店のハッシュタグキャンペーンの事例集をご紹介します。
どの企業も趣向をこらしたキャンペーンを展開していますので、参考になるものばかりです。
一蘭:クリスマスハッシュタグキャンペーン
ラーメンチェーン店・一蘭の公式Instagramアカウントでは、「クリスマスハッシュタグキャンペーン2022」を開催しました。
期間中に「#麺リークリスマス」のハッシュタグをつけて一蘭の写真を動画を投稿するという内容です(一蘭の商品であれば自宅で撮影した写真や動画でもOK)。
参加者の中から抽選で100名に一蘭の人気商品をプレゼントされる企画でした。
ミスタードーナツ:推しド総選挙
株式会社ダスキンが運営する、大手ドーナツカフェ「ミスタードーナツ」。ミスタードーナツでは、「推しド総選挙2023」を開催しました。
指定されたドーナツの中から、一番「推し」のドーナツ写真にハッシュタグ「#推しド総選挙2023」をつけて投稿するという内容です。
参加者の中から抽選で200名(インスタグラムとX合わせて)にミスタードーナツ ギフトチケット 500円分が当たるという企画でした。
前年にも開催しているため、大きな反響があったキャンペーンのようです。
昨今の推し活ブームを活用している点や、参加者も自分が推しているドーナツが何位になるのか、結果発表を楽しめるという点で人気が高かったと考えられます。
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